7月3日、あとひと月後に自分の誕生日を迎えるこのタイミングで(謎のアピール)、ゆえあって朝から廃校を三つほど回ってきました。ちょっととある事情で廃校復興プロジェクトに加わるかもしれず…詳細はおいおいにさせてほしいので、場所とかは濁させておいてください。
ちょっとデータ的な話になるので、つまらないとは思いつつしっかり現状を把握するためのお話をしていきますと…文部科学省調べの実態調査によると、2018年1月(これ以上最新のデータ見つけられず)の小中高の平成14年~平成29年に発生した廃校数は【7,583校】。地域別にみると、北海道の廃校率が圧倒的に高い…です。
っで、今日見てきたのは、昨年の3月までやっていた、という学校なので、上記データ以上に廃校は進んでいます。理由は説明するまでもないでしょう。ガッカリする話ではありますが、増え続ける廃校は諸々問題となっており、廃校をなんとかして使おう!というプロジェクトも、地方創生をやっている身として色々見聞きしています。
そんな廃校の利活用についてのデータを見ると、平成30年5月1日の文部科学省のデータによると約74.5%が利活用されている…というデータが出ています。活用されていないのは25.5%という事ですが…個人的な感想を言えば。
令和3年時点でもっと利活用されていない廃校が増えている気がします。
私自身、前述のとおり地方創生に身を置く身として、「あえてどこ」とはいいませんが、小学校の利活用について相談を受ける事も多いですし、実際に行政に対して問い合わせした事もありますが、全然気の利いた答えをもらった事がありません。
知り合いの某県にて廃校した学校を利活用していた団体も、行政から突如利用中止を言い渡されてやむを得ず行動中止に追い込まれた…なんて話も聞きます。ちゃんと管理していたのに。
とはいえ、クラウドファンディングなどで廃校利活用プロジェクトで再生しつつあるところもあるので、全部が全部だめというわけではないでしょうが、行政地域によって差が出ているなぁは感じます。
ここまではデータですが…この「責任」ってどこにあるのか?を痛感しています。
僕自身、子供もいますので、学校の存続は決して他人事ではないですし、僕が通っていた中学校は2018年に廃校。小学校も令和3年の今年、小学1年生~6年生合わせて16名(3年生は0人)。僕がいた保育園はたぶん片手の指ぐらいの人数しかいないはずです…
…団塊の世代なんて言葉があり、ベビーラッシュ時に学校が足りず、同じ区域内に学校はたくさんたてられた。しかし、僅か数十年後。そのたくさん建てらた学校はお荷物となった…これを「仕方ない」の言葉で片付けていいのだろうか???
税金がどーの。という話も出来ないわけじゃないが…僕はもっとここは感情的でいいと思っている。「大人の都合で子供たちを振り回す事が正しいのか?」っだ。コロナ禍の今と同じようなものだと思っている。大人の都合や事情で「自粛」を強制して、人生に数度や一回しかない様々なイベントを子供たちは我慢しているのに、大人は「事情」とやらで好きにしている。
何も変化する事や環境が変わっていく事を悪いといいたいわけじゃない。「大人の都合」という尺度のいい言葉でお茶を濁す事が、果たして正しい未来につながっているか、だ。
悪いことをしたら、失敗したら、謝りなさい。
そんな事を子供には言うのに、都市未来設計が失敗して学校が廃校になったとしても、誰も責任をとらないし、その廃校を何らかの事情でうまく利活用したい!って言っても、あーだこーだ理由つけて動かさない。
「今の子供たちは」なんていう反語は、自分たちが作り上げた環境でしかないって事だ。…昨年、とあるイベントで道外の廃校のイベントに参加してきた。そこで見た景色は今でもなかなか忘れる事が出来ない。
廃校にあたって、「どんな学校にしたいか」なんていうお題に対して、子供たちは「こんな学校だったらいいな」を書いたものだが…たくさんの夢があるものだった。それを一つも叶えさせることもなく、廃校としかしない大人たち。そしてそれでいいと思って何もしない大人たち。
無性に腹が立ったし、自分の無力さに嫌気もさした。
子供たちに面目も立たない。
未来都市計画が簡単な事じゃないのはわかるし、その失敗を責めたいわけでもない。ただ、「こうなる」と見えてきた時にもっと手を打てたんじゃないか?こうなったときにもっと出来る事があるんじゃないか?国とか行政とか巨大な機構だから簡単にいくわけもないのもわかる。
けども、結果その責任を持つのは、誰だ?
子供たちだ。
放置すればただ老朽化していく廃校。それを手直しするのも壊すのもお金がかかる。そのお金は誰が負担する?税金だ。その税金はだれが払う?未来の子供たちの税金だ。
税金を払うな、っといいたいわけじゃない。今の負債を未来に先送りすることが大人の責任ですか?っていう事であって、そこを放置してきた結果、今、地方の過疎化問題や、環境問題が露呈し、若い世代こそ危機感を覚えてSDGsの取り組みなど真剣に考えているし、就活するにしろ、サステナやエシカルを形にしている企業を選ぼうという習慣が一般化してきている。
大人の責任は。子供たちに断罪される。
廃校をめぐり、子供たちがいた情景を想像し、もしかするとやり残したことがあるんじゃないか?もっと何か方法があったんじゃないか?残されたものを見て、胸が痛んだ。
何が出来るか…じゃない、やるんだ。
そんな事を30代ラストイヤーをいよいよ迎えるこの準備期間、自分をセットさせる機会となりました。廃校プロジェクト系のノウハウ積み立てているので、何はともあれ興味ある人はお気軽にお声をおかけください。
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